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モダンクラフト&デザインの展示会、collect 2019

ロンドンのSaatch Galleryで開催されていたCollectというアートフェアに行ってきました。

(今年のフェア開催日は2月28日から3月3日まで)

タイトルがモダンクラフトとなっていますが、まるでアートのようです。

クラフト、アート、家具とジャンルを超えた存在なのかもしれませんね。

45のギャラリーが、それぞれ個性溢れる有名&新人アーティストの作品を展示しています。

英国のギャラリーは半分程で後はヨーロッパ、アメリカ、韓国からも来ています。各ギャラリーからのアーティストは30カ国からの400人超え。現役アーティストの作品が多く、大半は過去5年以内に制作されたものだそうです。

ギャラリーのスタッフの方と話すとアーティストの人柄や作品へのこだわりなども聞けました。作品をより身近に感じられて楽しめますね。

とにかくひとつひとつがユニークで、目を見張るものばかり!!

全てインスピレーショナルで面白かったのですが、その中のいくつかをご紹介したいと思います。(写真をクリックするとアーティストやギャラリーのページにジャンプします)

まずは、House of Flyという2018年に出来たばかりのギャラリーで見つけた作品から。

イギリスのギャラリーですが、レバノンのデザイナーへの思いからスタートしたそうです。

どことなくエキゾチックな雰囲気が漂うデザインです。

上はGEORGES MOHASSEBの作品。アーキテクト&デザイナーである彼は、周囲の景色や自然からインスピレーションを受け、素材へも様々な試みをしたそうです。こうした中でシンプルで美しく、懐かしいようで新しい、時を超えたデザインが生まれたんですね。

他にはこんな作品も。

KIMBERLEY GUNDLEという南アフリカで生まれたロンドンベースのアーティストの作品。

複数の文化をバックグラウンドに持つ彼女の視点が現れた作品です。

次は、MAISON PARISIENNEというフランスから来たギャラリーで見つけた作品。

ラグジュアリーでクラフトの温もりもありつつ、アーティーな佇まい。どことなくフランスらしさも漂います。

美しくて見とれてしまいました。

こちらは、イギリスのSarah Myerscough Galleryより。

木という伝統的な素材ながら、コンテンポラリーなアプローチ。

美術、工芸、デザイン、建築と言う垣根を超えて、タイムレスで斬新なデザインを生み出しています。

最後にご紹介するのは、Katie Jonesというギャラリーの作品。

イギリスのギャラリーですが、日本美術を扱っています。

イギリス人のKatieさんが30年に渡り日本に通い続けて探し出した、日本の美。

セラミック、メタル、ガラス等々。日本をベースに活躍する日本人アーティストさんの作品を発掘しては、イギリスから発信しています。

日本の素晴らしいものに地球の裏側で出会うと、とても嬉しくなります。

それと共に、日本人の私の知らなかった日本の美を外国の方に見せられて、 ”恐れ入りました”という気分にもなってしまいます。笑

日本人として、自国の素晴らしい文化をもっと知りたいと改めて思います。

ほんの少しですが、このフェアの作品達の個性と美しさが伝われば幸いです。

本当にユニークで、特別な佇まいの作品ばかりで、

それが空間にあったら、周囲の空気が変わりそうです。

特別な空間には、特別なアイテムがあるのだと思います。

まるで、作品が語りかけてくるようで素敵なエネルギーをもらえます。

世界にひとつしかない、特別な作品との出会い。

一緒に暮らせたら毎日素敵なエネルギーをもらえそうです。

いろいろ見ていると、自分の好きなものも見えてきます。

私の場合は、自然な曲線、テクスチャーのあるもの、カオスのようでもミックスしたものが好きなんだと思いました。好みはいろいろ変わりましたが、何となくそこに辿り着いたのが自分でもわかる気がします。

いろいろな国のアーティストの作品に会えるこのフェア。

ロンドンならではの多様性に満ちています。

その中で日本の美にも出会えて嬉しいです。

こうした素晴らしいものが生かされる素敵な空間を作れるように、インテリアデザイナーとして目と感覚を養いつつ頑張っていきたいと思います。

こんにちは!齊藤洋子です。

ロンドン在住のインテリアデザイナーです。

仕事、旅の思い出、海外生活の様子を綴っています。

趣味:

街歩き、お屋敷巡り、歴史探索、インテリア、アート、アンティーク、工芸品を見ること。 

座右の銘:

一期一会、温故知新、七転び八起き

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