デコラティブアンティークフェア in London
ミラノから帰って間もない4月9日、ロンドンのバタシーパークで開かれている「デコラティブ アンティーク&テキスタイルフェア」に行ってきました。
これは年に3回ロンドンにあるバタシーパーク内の特設会場で開かれるアンティークフェアで、アンティーク&ビンテージの家具、小物、テキスタイルなどインテリアのアイテムが揃います。
イギリスを中心としたフランス、ベルギーなどからもディーラーさんがいらっしゃって、各ディーラーさんの個性が表れた素敵なディスプレイも魅力的!見て、買って楽しめるフェアなのです。
以前のフェア(2016年10月)の様子はこちら
この日はまるで夏のような気候で、なんと26度!公園内は日差しを楽しむ人々でたくさんでした。
桜の花もとてもきれい!春、秋、冬と行われるこのフェアに向かう、途中の公園の様子もまた楽しみなのです。
お花を楽しみながら進んで行くと、会場が現れます。
入口には春らしくこんなディスプレイ。ガーデニングを始めたくなりますね。
先程も書いたように、個人的にこのフェアは各ディーラーさんの個性あふれるディスプレイが見所だと思います。
しかもほぼ全ては実際の商品なので、売れる度にディスプレイは変わっていきます。
普段は本などでしか見られない素敵なコーディネートの数々が実際に見られて、壁の使い方、空間内の家具のレイアウト、テクスチャーや色の重ね方などなど…とても勉強になります。
それらを写真に撮ると、また違って見えて、そのコーディネートがどのような奥行感や深さを作りだしているかも、復習できます。(アンティークフェアでは写真NGの場合もあるので、一言聞いてから撮った方が無難です。)
最近好みのディーラーさんが決まってきましたが、毎回とても楽しみです。
以下は私がいいと思ったいくつかのディスプレイです。
ラグに鏡を重ねる、という技が面白いと思いました。オレンジ色のようなソファが印象的で、ラグの色ともつながっています。いろんな場所から集ったであろうアイテム達が見事に競演しています。
アートが融合したコーディネート。籐の家具の軽さでリラックスした雰囲気ながら、洗練された上品さが漂います。
この前の写真と同じディーラーさんで、ブースの反対側なのです。
日本の凧のデザインがアートになったディスプレイ。前回見た時は9枚揃っていたような…。それぞれの表情や個性がいいですね。こういう日本的なものをこちらで見つけると、とても嬉しくなります。
コンテンポラリーアートが見事に融合したセッティング。
時代や場所を越えた、アンティーク&インテリア&アートの素晴らしい融合だと思います。
最近多く目につくようになりました。
後ろのオリエンタルな雰囲気のアートはフランスのもの。それぞれのアイテムの異なるテクスチャー、存在感が見事にバランス良く組み合わさっています。このディーラーさんのブースは前回もすごく素敵だと思いました。
こちらも先程と同じディーラーさんのブースより。シンメトリーの基本レイアウトを異なる家具でバランスよく崩してあります。控えめな色遣いながら、ゴールドと素材感のコントラストで上品かつ華やか、リラックスした空間だと感じました。
先程と雰囲気変わって、色遣いが際立つコーディネート。
大胆な色の組み合わせながらバランスがいいのは、整ったシンメトリーのレイアウトと、アート、ウォールランプ、テーブルランプベースによる締め感かと思いました。
イタリアンミッドセンチュリーが集まるこちらは、イタリア人ディーラーさんのブース。ちょうどミラノで新しいイタリアンデザインを多く見て来たばかりなので、今へのつながりと言うか、歴史が感じられて興味深くありました。
壁面に並ぶ子供用チェアが印象的!
会場内にはアートディーラーさんもいらっしゃって、こんなコンテンポラリーなアートも。
上手に組み合わせれば、ヴィンテージ、アンティークのコーディネートに更なる深みと個性が加わると思いました。
このベースのテクスチャーが何とも気になりました。奥のベースの素材感も個性的で素敵です。
まだまだ素敵だったところはたくさんありますが、多少の雰囲気が伝わりましたら嬉しいです。
行く度に多くのインスピレーションが得られるフェアなのです。
時と場所を越えたそのオンリーワンのユニークなスタイル。
コーディネートの深さと絶妙さが、いつも素晴らしいと思うのです。
中には単品を別の場所で見たら素敵だと思わないものもありそうな気がしますが、
それらの良さを引き出し、互いに引き立て合うコーディネートの妙、というものを感じます。
古くて、新しい。そして何よりも斬新。
このフェアに来るようになってから、アンティークやヴィンテージアイテムへの見方が広がりました。
次回10月の秋のフェアに来るのが今から楽しみです!
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