陶器の街を楽しむ1 ウエッジウッド編
前回ご紹介した湖水地方のキャンプの前に、陶器で有名なストーク オン トレントにも立ち寄りました。
日本でも有名なウェッジウッド、バーレイ、スポードなどが、この街発祥の陶器です。
ロンドンから電車で2時間程でしょうか。
街自体は、陶器の華やかさとは違って、工場地帯という感じです。
今回はウエッジウッドとバーレイの工場見学に行ってきました。
ウェッジウッドは、2015年にリニューアルして「World of Wedgwood」となり、
工場ガイドツアーもあり、陶芸もでき、ミュージアムとティールームも併設されていて、一日のんびり過ごせそうな場所です。
着くなりお出迎えしてくれたのは、こちらのティーポットとカップ&ソーサー。
思わずかくれんぼしたくなりますね。(私だけ?)
こちらは創業者のジョサイア ウエッジウッド(Josiah Wedgwood).
彼の像はストーク オン トレント鉄道駅前にもあります。
これは入口横のディスプレイの様子。テンション上がります!
工場では、ほぼ全ての工程が実際の作業の様子で見られます。(工場内は撮影禁止なのです)
いつもまじまじ見られてるなんて、働きづらくないかなぁ…なんて思ってしまう程です。
このジャスパーウェアの複雑な白い部分がどう作られているかまで見れてしまいます。
(Source : https://www.wedgwood.co.uk)
絵付けの様子などはまさしく職人芸で、その後は絵皿を見る度に感慨深く思えてしまいます。
隣に併設されているミュージアムには、1759年のウェッジウッドの生い立ちから(日本では江戸時代中期?!)、各時代のスタイルの影響を受けたコレクションが網羅されています。その数8万点!!
上にのせたジャスパーシリーズは、ウェッジウッドの代表作品ですが、このデザインも18世紀のネオクラシカル様式のカラースキームやモチーフに影響を受けているようです。
ネオクラシカルと言えばロバートアダム(Robert Adam)が有名です。ロンドン北部ハムステッドにある彼がデザインしたケンウッドハウス(Kenwood House)を思い出しました。ちなみにここのお庭の丘の部分は、映画ノッティングヒルの恋人の最後のシーンでも使われています。こうして見るとそのつながりに納得!
(Sources :http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/kenwood/)
ウエッジウッドは当時アッパークラスに人気の陶器で、18世紀には当時の流行であったロココスタイルや、ヴィクトリアン時代に流行したオリエンタルの影響を受けたシノワズリーデザインのモチーフを用いたものもあります。
陶器から見るデザインの歴史、というのも興味深いです。何度も訪ねたくなる場所です。少し遠いですが…。
ちなみに、うちでアクセサリーケースになっているこちら。元はティータイムの砂糖を入れるものです。
1990年代のコレクションの一部のようですが、何だか日本らしいと思ったら、Kutani-Craneというコレクションなのです。
工場とミュージアムを楽しんだ後は、併設のティールームでその作品を眺めながらお茶をすると、また味わいが増しそうです。
翌日、もう一つの陶器ブランド「バーレイ」を訪ねたのですが、その様子はまた次回!
SaveSaveSave
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